追悼
先の戦争で命を失ったすべての人々を追悼するために、今日は昭和 21 年 8 月に書かれた詩を掲載します。
追悼
今日は日本にとって 62 回目の終戦記念日。天皇皇后両陛下ご臨席の下、九段の武道館で全国戦没者追悼式が挙行され、正午の時報とともに黙祷が行われます。年号が平成に改まって久しいのですが、この一瞬は昭和がフラッシュバックするような気持ちに襲われます。
この戦争では 300 万人を超える同胞が戦場や空襲の下で命を落としました。旧大日本帝国臣民とされた朝鮮半島や台湾の人も含めればその数はもっと増えます。そして日本が戦争に巻き込んだアジアの各地では、それを遙かに上回る無辜の民が亡くなりました。命を落とさなくても傷つき、あるいは愛する家族を失った人の数は言うに及びません。筆舌に尽くしがたい惨禍を引き起こした・・・悔いても悔いきれない近現代の日本の痛恨事です。
10 年ほど前に読んだ本の中で目にとめて、ときおり読み返す詩があります。この戦争で命を失ったすべての人々を追悼するために、今日は昭和 21 年 8 月に書かれたこの詩を掲載します。
(平成19年 8月 15日 記)
伊藤静雄 「夏の終り」
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